su-nao home 松本圭嗣/豆バチ/十角

シンプルな美しさ。お料理が映えるしっとりと黒い肌。

お料理が映える。軽く扱いやすい。食器棚に収納しやすい。この3点って器選びをする上で重要視するところですよね。

3つのツボを押さえていて、シンプルで使いやすい。量産品とは違う、手仕事を感じる温かみのある仕上がり。「日常使い」をコンセプトにした手作りの器をご紹介します。

こちらは、大阪・高槻に「やまぼうし工房」を構えて活動している、松本圭嗣さんが手がける陶器ブランドsu-nao home（スナオホーム）の器です。

松本さんが陶芸を始めたきっかけは、アメリカ・サウスダコタに留学していた時、大学の授業で陶芸の面白さに触れたことから。日本で修行を積み重ね、2015年から「su-nao home」として活動をスタートしました。

黒い器って一見モードな雰囲気だけど、食卓にさらりと溶け込け混み、料理を引き立ててくれるsu-nao homeの器は、まさに「日常使い」にぴったりなとっておきの器です。

「余計なものを削ぎ落とした後に残るシンプルなものに美しさがあると思う。」と語る松本さん。「simple」を日本語にすると「素直」だということを読んだことがあり、それが心に留まっていたのだそう。

「home＝家庭」。毎日のお料理の相方のような器として、日々の暮らしで使ってもらいたいという思いを込めて「su-nao home」と名付けられました。

松本さんの2人のお子様の名前には「素」と「直」の文字をそれぞれ入れているそうですよ。

黒マットの揺らぎと温もりをまとって。

黒い器って重厚でクールなイメージだけど、su-nao homeの器はどこか温かみのある佇まいなんです。 その理由は、手仕事感を残した仕上がりと、絶妙な黒マットの色合い。

su-nao homeの器は、板状にした土を型にのせる「たたら作り」という技法で作られています。器に微妙なたわみを持たせることで「揺らぎ」が生まれ、一枚一枚が少しずつ異なる表情に。

この美しいマットな黒は、何年もかけてようやく納得のいく色と質感にたどり着くことができたものなのだそう。ほんのりこげ茶がかったマットな黒は、窯の温度や釉薬の濃さで微妙な表情の違いが生まれ、陶器だけれど金属のような風合いに仕上がっています。少しザラッとした質感も素敵。

食用のくるみオイル仕上げてあるので、使い始めにマットな質感の器が料理の油によってムラのように見えてしまうことを防いでくれる効果が◎

使い込むほどに料理の油分が染み込んで、だんだんと鉄のような表情や艶のある黒に変化していきます。経年変化や育てる楽しみを感じながらご愛用くださいね。

小さいけれど存在感は抜群。

ちょこっとおかずを盛り付けるのに便利な豆鉢。十角形のシャープなフォルムと縁の丸みが絶妙なバランスです。

深さがあるので汁気の多いおかずにもピッタリ。日々の食卓でも沢山活躍してくれることでしょう！

お惣菜だけでなく、イチゴやぶどうなどフルーツを盛りつけるのもいいですよ。

ご覧の通り、スタッキングもバッチリ◎
松本さんご自身も台所に立つことがあるそうで、収納しやすいという点もしっかり抑えられているんです！

松本さんの手から生まれる黒マットの美。
日常使いしやすいsu-nao homeの器で、日々の食卓をお楽しみくださいね。